「やっていることがやりたいこと」と唱える
「やっていることがやりたいこと」というのは、以前勤めていた社長に言われた言葉です。
既に10年以上経ちますが、未だに反芻する言葉です。
嫌だなと思った時に、それを選んだ自分を認識する
「やっていることがやりたいこと」という言葉を思い出すのは、主に「嫌だな」という気持ちを見つけた時です。
例えば、友人と一緒にいて、ネガティブなことばかり聞かされて疲れた時、嫌だな、と思います。
でも、私は彼女に嫌われたくない、会社で気軽に話せる人を確保したいと思ってるから、そこにいる訳です。
それを認識したら、会話を切り上げて帰ってもいいし、覚悟を決めて最後まで聞いてもいい。選べます。
仕事でクライアントから理不尽な要求をされてイライラする時もあります。
私はその仕事を自分でやりたいから、そこにいる訳です。本当に嫌でやりたくないなら、上司に「できません」と言ってもいいし、別の人に頼んだっていい。辞職覚悟でクライアントに言い返すというのもありかもしれません。選べます。
ネガティブなことも、意識を持つと違う味わいになる
欲しいものと引き換えに嫌なことを引き受けるというのも違います。
横暴なクライアントについて仲間内で愚痴を言い合うのも楽しかったりします。無茶な要求をこなすことが快感になってきたりします。
私はそれがやりたいからやっている、ということが重要です。
愚痴を言うのは一般的によくないことと言われますが、能動的に愚痴を言うと、ストレス発散というメリットをきちんと受け取ることができます。
メリットを受け取ったら終了。嫌な気持ちになったりはしません。
私たちは最初から、やりたいことしかやっていない
私たちは最初から、やりたいことしかやっていないのです。そのことを自覚すると、物事はシンプルになります。
ひとのせいにしなくて済むようになると、それ以上グダグダと言うことはありません。無駄にエネルギーを浪費することがなくなります。
嫌だな、と少しでも思ったら、「やっていることがやりたいこと」と唱えてみる。私は何がやりたくてここにいるのか明らかになると、楽になります。