「100万回生きたねこ」に震える理由
こんにちは。ことさくらです。
どんなに感動的なシーンでも泣けない私が100%涙する絵本があります。かの有名な「100万回生きたねこ」です。
- 作者: 佐野洋子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1977/10/19
- メディア: 単行本
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あるとき、ねこは王さまのねこでした。ねこは王さまなんかきらいでした。
この不遜な感じ。愛情を受け取れない心の狭さ。そのまんま若い頃の私です。こじらせ女子だった私は、周りの人がどれだけ愛情を持って接してくれていたのか、全く理解しようとしていませんでした。のらねことは逆に自分が嫌いで、でも自分しかいない世界にいました。
それを思い出すと身につまされます。
そんなのらねこが、愛したいと願う存在に出会います。心を通じ合わせる喜びをしみじみと感じます。
自分よりも大切にしたい存在があることの尊さ。私は夫と出会い、ラッキーにもこじれトンネルから抜け出すことができました。さらに子どもを持つこともできました。
そして心から思います。自分は愛情を受け取る資格がある人間だと、子どもたちにはちゃんと知っておいて欲しい。
自分は幸せになっていいんだという許可が出せないと、どんなに素晴らしい環境にいても幸せにはなれません。夫を見ていると、自分が幸せになることに何の疑問もない様子です。子どもたちもそうであって欲しいです。
これから子どもたちが成長したら、勉強しなさいとか、きちんとした生活を送りなさいとか、言うようになるのかな。でもそんなことは二の次。何はなくても、幸せになって欲しい。そう思います。