学習ポスターを作っている会社の姿勢にモヤモヤ
これ、とある出版社が出している学習ポスターの一部です。
世界の人口ランキングを見て、あれ?と思いました。7位にあるはずのナイジェリアがないんです。
たまたまポスターのデータ間違いに気づいた
息子は最近、国旗に興味があるようだったので、世界地図のお風呂ポスターを買おうと思いました。
Amazonで選んでいるうちに、間違えて普通のポスターを発注してしまいました。よくあるんです。そういうこと。
たまたまクイズ番組で世界の人口ランキングが出てきていて、ポスターに間違いを発見。あわよくば返品できたらな、という気持ちもあり「データ間違ってませんか」と問い合わせてみました。
すると、ちょっと意外な反応だったのです。
出典と合っているからいい、のか?
これ、出典が「世界の国情報2016」となっています。
出版社が言うには、「2015版と2017版にはナイジェリアが載っているが、2016版にはない。なぜ抜けているかは不明だが、気になるなら、この本を出している出版社に問い合わせて」ということでした。
ここでカルチャーショックです。
国の人口が、1年で6000万人くらい減って、また翌年に増えるなんてこと、ちょっと考えにくいです。
それでも「元の資料がそうなってるから問題ない」で、終わりにしちゃうのか、と。
ちなみに、人口データであれば国連の世界人口予測が一般的に使われています。世界のデータということなら、IMFや世界銀行のデータを使うこともあるでしょう。
日本語のエビデンスが必要なら、外務省のホームページでもいいかと思います。
とにかく、世界の人口のランキングなんて、ググれば一瞬で出てくるもの。その程度の確認もしないし、間違ってても気にしないのか、と。
学習教材を作っている会社でも、その程度なんだな。
暇だからやり過ぎるのかもしれないな
私の会社では、作る資料に間違いは許されません。とは言っても、人間が作るもの。間違うんですよね。
だから作業者とは別の2人で何日もかけて点検しますし、データも必ず原典を当たります。それができないときは、複数のソースを確認します。
もし、この出版社のように「出典がこうなっていたので」なんてことを言おうものなら、社内外から非難を浴びるでしょう。
でも、それは私の会社がある程度大きくて、余裕があるからかもしれないな、と思いました。つまり、暇なのかも。そんなに厳密にしなくたって、世の中は回る。
とりあえずポスターの扱いを持て余す
現在、国旗ブームの息子。このポスターは国旗と地図が載っているので、楽しんで見ています。でも、間違いがあるポスターなので、なるべく見ないで欲しいな、というのが正直なところ。
ペンで間違いを直すのもカッコ悪いしな。
扱いに困っているところです。