長く不妊治療をしてるとありがちなこと
久しぶりに会った後輩が、不妊治療を数年続けていたことを知りました。
周囲に体外受精を何度も繰り返してる友だちは意外と少なかったんです。だから、やたら話が盛り上がりました。
その時に気づいたあるあるを記録。
1.期待から絶望、そして無
初めのうち、判定日はドキドキです。出産予定日を数えては「もしかしたら、次の夏には赤ちゃんを抱いてるのか〜」なんて夢見たり。
妊娠が成立しないことが数回続くと、絶望がやってきます。判定日が怖い。時間もお金もかけて、自分は何やってるんだろう、と。
ドン底まで落ちると、だんだん無の境地に達します。判定日を淡々と迎え、陰性判定を見ると「じゃ、次いこう」みたいな感じ。心を揺らすのが面倒になります。
2.着床しても、信用ならない
陽性判定が出ても、「きっとダメだろうな〜」と自分の身体が信用できません。胎嚢が見えても、心はバリアを張ったまま。
心拍が確認できて、やっと「もしかしたら、もしかする?!」と期待することを学びます。それでもどこかで「信用ならない」という気持ちが消えません。
3.金銭感覚がズレてくる
毎回の注射で万単位のお金が飛んでいきます。オペなら数十万円。だんだん感覚が麻痺してきて、数万円の支払いだと、安く済んだような気分になってきます。
今までの治療費で何が買えたかとかは、考えないようにしています。
4.注射が得意になる
私は痛いのが嫌いで、注射は本当に苦手でした。でも毎日注射をボンボン打つので、さすがに慣れました。
自己注射までしちゃうなんて。ちょっとバージョンアップできた感じ。
5.すぐ妊娠した人と話が合わない
「このところ体調がいまいちだったから、妊娠したかと思った」なんて聞くと、そういう発想があったのかとビックリします。
「やっぱり4月産まれを狙いたいよね」とかも。時期を選べたりするものだと思わなかった。
妊娠できたことは奇跡過ぎて、未だに信じられなくなることがあります。治療できる環境にいられたことにも感謝です。