Never stop moving〜フルタイムワーママの日々〜

子育てしててもキャリアは諦めたくない。でも体力ないし、面倒くさがり。シンプルライフをベースに日々の工夫や思いを記録します。

錆びていくものについて、その付き合い方

書くことと踊ることは自分の根幹だと思っていた時代がありました。


書くことは仕事にしていて、本も大量に読んでいました。かなり速いスピードで様々なジャンルのライティングができると思っていました。


踊ることもそうです。舞踊団にいた頃にジャズダンス、バレエ、ハワイアンダンス、スペイン舞踊などをやったので、大抵のダンスは上手くこなせると思っていました。


プライドを持っていたことに揺らぎ


ダンスに対するプライドは、舞台から数年遠ざかった頃に消えました。実際、身体が動かないので仕方ないです。


今ではもう、昔ダンスをやっていたことさえ言えません。この「恥ずかしい」という気持ちが、かすかに残っているプライドなのかもしれません。


そして、書くことについても、錆びている部分を認めつつあります。子どもが産まれてから、読書量は減りました。今の会社に入ってから、書く内容は限定され、書く量も減っています。


書くことは絶対に辞めないし、一生やっていくことだとは思っています。ただ、今の仕事をする上で必要なスキルが磨かれていく一方、どんなことでも書けるという自信は揺らいでます。


スキルの劣化を認められるように


自分の根幹だと思っていたこと、プライドを持っていたことに対して、スキルの劣化を認めるのは、なかなか時間のかかることです。無意識に「そんなはずはない」と抵抗が起こります。


今やっと、抵抗感を抑えられるようになりました。長く生きていればこそ、以前できていたことができなくなることも増えてきます。それが少しずつ受け入れられるようになりました。


ただ、そうなると自分って何が出来るんだろうとも思います。だって、書くことと踊ることは私の根幹だったのだから。


「できる私」を手放してしまおう


根幹だったというのは、つまり自己肯定の根拠にしていたのだと思います。


ダンスが上手に踊れて、振り付けも得意な私。どんなライティングの依頼でもスピーディーに片付けてしまう私。だから私には価値があるという考えです。


今となっては、それは必要ありません。どんな私でもいいと思えているから。


だから手放してしまおうと思います。踊れない私。書けない私。それも私です。


できないところから、また始める


そうなって初めて、踊ること、書くことに向き合えそうです。好き、という気持ちだけがそこにあります。


まずは踊ることについて、70歳になったら仲間と舞台をやりたいです。プロデュースする側に立ちたいです。ずっと思っていたのに、忘れたふりをしていました。


やっぱり踊るのは好きだから、子育てがある程度落ち着いてきたら、隙を見て再開します。自然とそうなるんだろうな、と今は思っています。


書くことは、このブログで実現しています。昔だったら、こんなに適当に書けなかったかもしれません。プライドばかり高くて、「すごいでしょ」っていう文章を書いていたと思います。


今は読み返すと「結構下手くそだな」なんて思うのですが、書いて書いて書きまくろうという感じです。書くのが好きなんだな、と思います。


結果としては、やはり、書くこと、踊ることを中心にして、私の人生が回っていくのかもしれません。