時代が悪くてもキャリアは積める
私は団塊ジュニア世代です。日経新聞の記事で、この年代の給料が増えていないというデータがあることを知りました。
就職してからずっと受難の世代
団塊ジュニア世代は、上の世代がつかえていてポストが空かず、なかなか出世できない世代のようです。また、就職時に不況で正社員になれなかった人が多く、キャリアが積めず、給料を抑えられていることも。
いや、ちょっとひどいですよね。生まれた時代が悪かったために、こんな目に遭うなんて。
私も自分が就職できないという現実に当たるまでは、普通にしていたら就職できると思っていました。実際、3年上の先輩方はどんなに遊んでいる人でも内定を取っていましたし。
それで40代になってみたら、上の世代のせいで出世できなかったり、正社員になれなかったことで給料を抑えられたり。
ひどいとは思いますが、そんな悪循環にはまらずにいる人もいます。そっち側にいくにはどうすればよかったのか。
誰かに頼る人生設計は怖いこと
私は新卒では就職に失敗したと言えます。入った会社はすぐに給料カットが始まりました。でも小さな会社で好きなように動けた分、仕事をする馬力はついたように思います。
結果として、転職する度に給料水準を上げることができ、今は新卒ではとても入れなかった会社にいます。
今の就活世代は、会社が安定的か、残業させられないか、給料がちゃんと払われるか、を気にするそうです。リスクを考えている点では、私たちの年代よりいいのかもしれません。
それに、そもそも人が少ないです。多少不況になっても売り手市場は続くでしょう。
それでも、会社の安定性ばかりを気にしている人は、かえってリスクがあるように思ってしまいます。将来の決定権を、会社に委ねようとしているからです。
スキルを学べる力、状況を切り開く力を持っておくこと
大事だと思うのは、人生の決定権を自分の手で握っておくことだと思います。そのために若いうちは、スキルを学べる場を第一に考えた方がいいのではないでしょうか。
会社が倒産しても、自分が身につけたスキルまで取られはしません。
心身を痛めつけるような職場は別です。それは今すぐ走って逃げるべきです。そうでないなら、不安定な会社だって、自分にとってベストな選択になり得るはず。転職だって自由なのだから、その時の自分にとって必要な会社や働き方を選べばいい。
またスキルがあるだけでは、社会で進んでいく上でぶつかる壁を乗り越えることはできません。状況を自分で切り開く力も欲しいところ。度胸と言い換えてもいいかもしれません。
この辺りを意識していれば、どんなに時代が悪くても、キャリアは積めるのではないかと思います。最初の就活でキャリアが決まる訳ではない。仕事人生はずっと長いのだから。
生きるって危険。でも、立ち止まっていては生きていけません。危険だけど、進んでいく。その前提でいれば、意外とうまくいくかもしれません。