次世代に譲る気持ち
1人目を出産してしばらくした後のこと。母親学級で知り合った仲間が「もう私たちの時代は終わった」ということについて話していました。
プリプリのボーカルが「私たちの時代は終わった」
「もう私たちの時代は終わった」と話していたのは、プリンセスプリンセスのボーカル、岸谷香さん。友人がコンサートへ行ったら、そんな話をしていたのだそう。
プリプリと言えば、私たちの青春そのもの。ちょうど再結成したタイミングでした。
年齢を重ねたとは言え、ステージの真ん中で多くの観客の視線を集めているであろう彼女が、そんなことを言ったとは驚きました。
ステージの真ん中は若い世代に譲りたい
私がコンサートで直接聞いたのではないので、ニュアンスが違うかもしれません。それでも大いに共感してしまったのです。
母親学級の仲間が、みんなアラフォーだったこともあるかもしれません。次世代に譲る気持ちが自然と湧いていて、何だか納得してしまったのです。
私たちももちろん、まだ好きなことをガンガンやっていくつもりはあります。でも、時代のメインでいるというのは違う。自分達が今までいたところは若い人に譲って、違ったところで楽しみたい。
何度も舞台に立ってきたから分かったこと
内輪のイベントで小さなミュージカルをすることになり、演出のような役割をしたことがあります。私は当然のように、出演を考えていませんでした。
出演者が普段舞台に立たないメンバーだったこともありますが、「なんで出たくならないの?」と聞かれました。
「自分が出演して演技するよりも、みんなが良い舞台を作っていくのを見る方が楽しいから」。そう答えました。
舞台に立たない楽しさを知っているのは、何度も舞台に立ってきたから。
子ども達世代に譲る気持ちも同じです。どうぞどうぞ、私たちが用意したステージに使ってちょうだい。何なら面白く変えちゃってちょうだい。
そのことを楽しめる。そして、私たちは私たちで面白いことをやっていくのです。